竜退治をする男(昔話話型300)のあらすじと、筋書きのアレンジ

昔話の話型「竜退治をする男」のご紹介です。

そだひさこがこの話型を再構成した筋書きもご紹介しています。私は昔話をアレンジする遊びが好きなのですが、作品にできないまま誰にも楽しんでもらえないのが忍びなくて。

ご自身の創作の試案にしたり、この筋書きをそのまま使って作品を作ったりなど、ご自由にお使いください。私自身もそのうちこれで作品をかきます。

そだひさこ
そだひさこ

こんな顔でごめんなさいね。

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魔法昔話の話型:竜退治をする男

登場者たちと、とくべつな品物

  • 若者(主人公)
  • 3匹の不思議な力を持った犬
  • 竜(退治される)
  • 姫(王の娘)
  • ペテン師

あらすじをタイムラインで

「竜退治をする男」のあらすじ
  • 若者が不思議な力を持った犬を手に入れる

    若者が町に来る。竜が王の娘をいけにえとして要求していることを知る。王は、娘を救ったものに娘を与えるとしている。

  • 若者が竜との戦いの場へ行く

    竜が現れるまでの間、若者は眠る。姫は若者の髪に指輪を結び付ける。姫の涙で若者は目を覚ます。

  • 若者が犬とともに竜をたおす

    若者は竜の首を切り落とし、舌を切り取る。若者は姫に「1年たったら戻る」と約束して、去る。

  • ペテン師が、竜の頭を持ち帰る

    ペテン師が姫を脅し、姫を救ったのは自分だと無理やり言わせ、姫との結婚を要求する。姫は王に、結婚式を遅らせるように頼む。

  • 姫とペテン師の結婚式の日に若者が戻ってくる

    若者は犬に、結婚式場の王のテーブルから食べ物を取ってこさせる。若者は結婚式場に呼び出される。

  • 若者は竜の舌を見せて、自分が本当の姫の救済者だと証明する。

    ペテン師は死刑宣告を受け、若者と姫が結婚する。

国際昔話話型カタログ p.148 「300. 竜退治をする男」を参照し、まとめました。

登場者、アイテム、方法などのバリエーション

講談師
講談師

昔話では、登場者やアイテムや方法は語り伝えられている土地によって色々に変化しています。
同じような出来事が、登場者やアイテムや方法を変えて、その土地の人々の文化や心にしっくりする形に変化しながら語り継がれたようです。

同じ役割をする登場者やアイテムや方法」などのバリエーション(カタログに記載のあるもの)をここでご紹介します。

バリエーション

  • 竜 → 頭が7つある竜
  • 指輪 → リボン
  • 舌を切り取る → 歯を取っておく
  • 1年 → 3年
  • ペテン師 → (たとえば、御者)

この他にも土地や語り手により、登場者やアイテム、方法や結果に色々変化があるかと思います。

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ちょっとアレンジしてみた

登場者に「姫の付き人」を追加。犬の好物を設定。

「竜退治をした男」のアレンジ
  • 若者が不思議な力を持った犬を手に入れる

    若者が町に来る。竜が王の娘をいけにえとして要求していることを知る。王は、娘を救ったものに娘を与えるとしている。

  • 若者が竜との戦いの場に行く

    若者と姫は少し話をする、犬のことも。そして若者は眠る。姫は若者の髪に指輪を結び付ける、これを姫の付き人が見ている。若者は目を覚ます。

  • 若者は犬と共に竜をたおす

    若者は竜の首を切り落とし、舌を切り取る。しかし若者は竜の最後の力によって遠くへ飛ばされてしまう。そのあと竜は完全に死ぬ。

  • ペテン師が、竜の頭を持ち帰る

    ペテン師が姫を脅し、姫を救ったのは自分だと無理やり言わせ、姫との結婚を要求する。姫は王に、結婚式を遅らせるように頼む。

  • 姫とペテン師の結婚式の日に若者が戻ってくる

    若者は犬に、結婚式場の姫のテーブルから食べ物を取ってこさせる、これは犬の好物である。姫は付き人に犬の後を追わせる。付き人は若者を見つけ、若者は結婚式場に連れてこられる。

  • 若者は竜の舌を見せて、自分が本当の姫の救済者だと証明する。

    ペテン師は死刑宣告を受け、若者と姫が結婚する。

この話型で私がわからないのは、若者が竜をたおした後に「去る」というところ。何か重大な理由があるのかもしれないけど、それが物語に出てこないのでどうも納得がいかないというか、もやもやしていました。

なので、これを不可抗力に変えました。遠くに飛ばされてしまって、必死で帰ってくるということに。

犬の好物を設定したのは、若者と姫のわずかな思い出として。結婚式のテーブルに姫が若者への思いを込めてその食べ物を置くとか。犬が来たらすぐわかる。

それから、せっかく戻ってきたのにすぐに自分で結婚式場に乗り込まないのはなぜだろうということ。話によっては若者は町に戻ってきてからゆっくり休んで、犬に色々ご馳走を持ってこさせて食べて、それからやっと式場に向かったりりしているんです。理由がわからん。
タイムラインには書かなかったけど、若者と犬が一緒に式場の外にいて、若者が止められているうちに犬が中に入り込むとかなら自然かな。

姫の付き人をいれたのは、若者を確実に識別させるためです。髪に結んである指輪を確認することで。

アレンジした筋書き(プロット)、どうぞ作品にお使いください

あまり上出来とは言えないアレンジですが、この筋書きを楽しんで、さらにご利用いただけたら嬉しいです。ご自身の小説やマンガなどのたたき台にしたり、またはこの筋書きをそのまま使って作品に仕上げたりなど。

私はこんなことをただ好きでやっています。筋書きというものはきちんと作品にしなければ見てもらえない。でも作品にできるのはほんの少し。作品にできなかった筋書きは私の手元だけに残ります。それってなんか寂しい。(素材が大好きな「昔話」だからそう思うのかも。)

それよりも、こうして公開することで楽しんでもらえるなら、筋書きのままでもいいんじゃないかな…。それに、作品にするのはしんどいです。元気で時間のあるときにしかできません。(いちばんの本音はここですね。笑)

筋書きなんかを公開する理由はこんな思いからです。なので、ご遠慮なくどうぞ。もし本当に作品のきっかけとして使っていただけたら幸せです。

ただ1点、筋書きを文章そっくりそのまま転載することはおやめください使っていいのは筋書きの内容だけです。どうぞご了承ください。

話型の情報

国際昔話話型カタログ 分類と文献目録を参考に記事を書いているので、カタログの話型を記しておきます。

話型カテゴリ魔法昔話>超自然の敵
話型No.300
話型タイトル竜退治をする男
一般的なタイトル
日本に類話は?ある

参考文献(出典)

国際昔話話型カタログ 分類と文献目録
ハンス=イェルク・ウター 著
加藤耕義 訳
小澤俊夫 日本語版監修
小澤昔ばなし研究所

他は概要をご覧ください。

まとめ

昔話の話型「竜退治をする男」をご紹介し、そだひさこアレンジの筋書きも添えました。少しでもお暇つぶしになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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