アラジン(昔話話型561)のあらすじと、筋書きのアレンジ

昔話の話型「アラジン」のご紹介です。魔法のランプのやつです。

そだひさこがこの話型を再構成した筋書きもご紹介しています。私は昔話をアレンジする遊びが好きなのですが、作品にできないまま誰にも楽しんでもらえないのが忍びなくて。

ご自身の創作の試案にしたり、この筋書きをそのまま使って作品を作ったりなど、ご自由にお使いください。私自身もそのうちこれで作品をかきます。

そだひさこ
そだひさこ

こんな顔でごめんなさいね。

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魔法昔話の話型:アラジン

登場者たちと、とくべつな品物

  • 少年アラジン
  • 魔法使い
  • 魔神
  • アラジンの母
  • 姫の父親
  • 魔法の指輪
  • 魔法のランプ

あらすじをタイムラインで

「アラジン」のあらすじ
  • アラジンが魔法使いに、財宝のある洞窟からランプを取ってくるよう命じられる

    洞窟は魔法の指輪で入り口が開く、閉じる。アラジンはランプを見つける。しかし洞窟は閉じていて出られない。

  • アラジンが魔法の指輪をこすると魔神が現れる

    魔神はアラジンを洞窟の外に出してくれる。アラジンは母親の家に行き、魔神に富と城を願う。

  • アラジンは姫に求婚する

    姫の父親は、姫の結婚相手にアラジンではなく別の男を選ぶ。

  • 魔法使いが、魔法のランプを別のランプとすり替える

    魔法使いは、自分と姫を城ごとアフリカに運ぶようランプに頼む。

  • アラジンは投獄される

    アラジンは指輪の魔神に、姫のいる城へ連れていってくれと頼む。

  • 姫が魔法使いに毒を盛る

    アラジンはランプを取り戻し、姫と城とともに帰る。

国際昔話話型カタログ p.276 「561. アラジン」を参照し、まとめました。

気がつくのは、魔法のランプと魔法の指輪が出てきて、ちょっとごっちゃになってる感じなこと。それから、空飛ぶじゅうたんが出てこないこと。

詳細がけっこう省略されているのか、つながりを想像するのが少し大変だったりもしました。

そして、途中でアラジンが姫に求婚した後に、結婚したのか結婚しなかったのかが定かでない(両方のバージョンが書いてある)のですが、どちらだとしても話は同じように続けることができます。これって面白いかも。

登場者、アイテム、方法などのバリエーション

講談師
講談師

昔話では、登場者やアイテムや方法は語り伝えられている土地によって色々に変化しています。
同じような出来事が、登場者やアイテムや方法を変えて、その土地の人々の文化や心にしっくりする形に変化しながら語り継がれたようです。

同じ役割をする登場者やアイテムや方法」などのバリエーション(カタログに記載のあるもの)をここでご紹介します。

バリエーション

  • 少年アラジン → 愚か者の少年アラジン
  • 洞窟が開かない → 魔法使いに閉じられていて洞窟が開かない
  • 魔法の指輪 → ランプ
  • 魔神 → その他の精霊
  • 父は姫を他の男と結婚させようとする → 姫とアラジンは結婚する
  • 魔法使いが魔法のランプをすり替える → 魔法使いが(姫がしまっておいた)ランプをすり替える
  • 姫が魔法使いに毒を盛る → アラジンが魔法使いを殺す

この他にも土地や語り手により、登場者やアイテム、方法や結果に色々変化があるかと思います。

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ちょっとアレンジしてみた

魔法の指輪をなしにして、魔法のランプの願い事を3つに設定(ひとり3つ)。魔法のランプのことは伝説として皆が知っていることにした。

「アラジン」のアレンジ
  • アラジンは魔法使いに、洞窟にあるランプを取ってくる仕事を頼まれる

    洞窟に魔法のランプがあることは伝説として皆が知っている。しかし洞窟に入って生きて帰ってきた者はいない。
    アラジンは洞窟に入りランプを見つけるが、洞窟が閉じて出られない。魔法使いはアラジンも死んだと思う。

  • アラジンはランプをこすって魔神を出す

    魔神に洞窟から出してもらう。アラジンは家に帰り、母と自分のために富を願う。お金の不自由なく暮らせるようになる。

  • アラジンは姫と出会う

    アラジンが生まれつきのお金持ちでないことは姫にもわかった。しかし姫はアラジンを好きになった。アラジンも姫を好きになった。

  • 王が姫の結婚相手を探す

    魔法使いが王に魔法をかけて、自分が相手にふさわしいと思い込ませる。

  • アラジンが姫に求婚する

    姫とアラジンは結婚を許してほしいと頼むが、王はこれを認めない。

  • アラジンは姫に、自分を覚えておいてほしいと、ランプを贈る

    姫は、ランプを大切にしまっておく。しかし魔法使いがこれを知っている。

  • 魔法使いがアラジンを投獄させる

    魔法使いが王に、アラジンは卑劣な手段で姫の心をあやつったのだと信じさせる。王はアラジンを投獄する。

  • 魔法使いは姫がしまっておいた魔法のランプをすり替える

    魔法使いは、自分と姫を城ごと遠い国へ運ぶようランプに願う。姫はランプがすり替えられていることに気づき、魔法使いを追求する。

  • 姫が、アラジンが投獄されていることを知る

    姫は魔法使いが眠っている間にランプを探し出し、自分たちをもとの場所に戻すように願う。姫は王に会いに行き、アラジンを釈放するよう頼む。しかし王は応じない。王に魔法がかけられていることを姫は悟る。

  • 姫が魔法使いに毒を盛る

    姫は魔法使いが死ねば魔法も解けるのではないかと思い、毒を盛る。しかし魔法使いはすぐに気づき、姫を外の木に縛り付ける。
    魔法使いは毒を盛られた悔しさで、酒を何杯も飲んで眠り込む。

  • 思いがけず王が訪ねてくる

    王が魔法使いに会いにくるが、姫の姿を見て魔法使いの正体を知る。姫には魔法がかけられていて、王には助けることができない。王はアラジンを釈放し、アラジンに姫を助けるように頼む。

  • アラジンがランプを取り戻す

    アラジンは姫からランプのありかをきき、ランプを取り戻す。最後の願いを使って姫にかけられた魔法を解く。姫とアラジンは魔法使いを殺す。

  • 王が結婚を許す

    アラジンと姫は結婚する。

TVでディズニーのアラジンを見た印象が残ってるので、ちょっと引きずられてるとこあるかも。

アレンジした筋書き(プロット)、どうぞ作品にお使いください

あまり上出来とは言えない再構成ですが、この筋書きを楽しんで、さらにご利用いただけたら嬉しいです。ご自身の小説やマンガなどのたたき台にしたり、またはこの筋書きをそのまま使って作品に仕上げたりなど。

私はこんなことをただ好きでやっています。筋書きというものはきちんと作品にしなければ見てもらえない。でも作品にできるのはほんの少し。作品にできなかった筋書きは私の手元だけに残ります。それってなんか寂しい。(素材が大好きな「昔話」だからそう思うのかも。)

それよりも、こうして公開することで楽しんでもらえるなら、筋書きのままでもいいんじゃないかな…。それに、作品にするのはしんどいです。元気で時間のあるときにしかできません。(いちばんの本音はここですね。笑)

筋書きなんかを公開する理由はこんな思いからです。なので、ご遠慮なくどうぞ。もし本当に作品のきっかけとして使っていただけたら幸せです。

ただ1点、筋書きを文章そっくりそのまま転載することはおやめください使っていいのは筋書きの内容だけです。どうぞご了承ください。

話型の情報

国際昔話話型カタログ 分類と文献目録を参考に記事を書いているので、カタログの話型を記しておきます。

話型カテゴリ魔法昔話>魔法の品
話型No.561
話型タイトルアラジン
一般的なタイトル
日本に類話は?ない

参考文献(出典)

国際昔話話型カタログ 分類と文献目録
ハンス=イェルク・ウター 著
加藤耕義 訳
小澤俊夫 日本語版監修
小澤昔ばなし研究所

他は概要をご覧ください。

まとめ

昔話の話型「アラジン」をご紹介し、そだひさこアレンジの筋書きも添えました。少しでもお暇つぶしになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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