ラプンツェル(昔話話型310)のあらすじと、筋書きのアレンジ

昔話の話型「塔の中の乙女」のご紹介です。一般的に「ラプンツェル」「ペトロシネッラ」というタイトルで知られています。

そだひさこがこの話型を再構成した筋書きもご紹介しています。私は昔話をアレンジする遊びが好きなのですが、作品にできないまま誰にも楽しんでもらえないのが忍びなくて。

ご自身の創作の試案にしたり、この筋書きをそのまま使って作品を作ったりなど、ご自由にお使いください。私自身もそのうちこれで作品をかきます。

そだひさこ
そだひさこ

こんな顔でごめんなさいね。

スポンサーリンク

魔法昔話の話型:塔の中の乙女

登場者たちと、とくべつな品物

  • 魔女
  • 女の子(生まれてきた子)
  • 王子

あらすじをタイムラインで

「塔の中の乙女」のあらすじ
  • 女が魔女の庭からハーブを盗む

    女は魔女に、これから生まれる子どもを与えなければならなくなる。女は、女の子を産む

  • 女の子が育つと、魔女が迎えに来る

    魔女は女の子を塔に閉じ込める。塔に入るには、窓から女の子の長い髪を垂らしてもらってそれを上らなければならない。

  • 王子が塔の中の女の子を見つけ、恋をする

    女の子は眠り薬で魔女を眠らせ、王子を塔に招き入れて夜を過ごす

  • 魔女は王子の訪問に気づく

    魔女は王子が2度と来れないようにしようとする。しかし魔女は、ふたりが逃げられる方法をうっかりしゃべってしまい、女の子がそれを立ち聞きする

  • 女の子は王子と逃げる

    魔女がしゃべっていたとおりの方法(オークの実を使って変身しながら逃げる)でふたりは魔女から逃げる。

  • 魔女は殺される

    女の子と王子は結婚する

国際昔話話型カタログ p.160 「310. 塔の中の乙女」を参照し、まとめました。

登場者、アイテム、方法などのバリエーション

講談師
講談師

昔話では、登場者やアイテムや方法は語り伝えられている土地によって色々に変化しています。
同じような出来事が、登場者やアイテムや方法を変えて、その土地の人々の文化や心にしっくりする形に変化しながら語り継がれたようです。

同じ役割をする登場者やアイテムや方法」などのバリエーション(カタログに記載のあるもの)をここでご紹介します。

バリエーション

  • 女 → 妊娠した女
  • 魔女 → 魔法使いの女
  • ハーブ → 果実
  • 長い髪 → 長い金色の髪

この他にも土地や語り手により、登場者やアイテム、方法や結果に色々変化があるかと思います。

スポンサーリンク

ちょっとアレンジしてみた

「塔の中の乙女」のアレンジ
  • 妊婦が魔女の庭のハーブを盗む

    女は魔女に生まれた子どもを与えなければならなくなる。女は女の子を産む

  • 女の子が育つと、魔女が迎えに来る

    魔女は女の子を塔に閉じ込める。塔に入るには、窓から女の子の長い髪を垂らしてもらってそれを上らなければならない。女の子は、魔女以外の誰とも話をしてはならないと命じられる

  • 王子が塔の中の女の子を見つけ、恋をする

    王子は女の子に声をかけるが、答えてもらえない。王子は困って様子を見ている。すると魔女が女の子に声をかけて、長い髪を垂らしてもらって上っていくのを見る。王子は魔女のやったとおりにして、塔の中に入る

  • 女の子は魔女に見つからないように王子を招き入れる

    しかし、ふたりの逢瀬が魔女に知られてしまう。魔女は王子が2度と来られないように計画をするが、女の子はこの計画を知る

  • 女の子と王子は逃げる

    女の子は3つのオークの実を使って変身しながら、魔女から逃げる。

  • 魔女は死ぬ

    女の子と王子は結婚する

話型にあまり変更はくわえていません。私がグリム童話で読んで知っていたこの話型は、後半がだいぶ違っていました。

魔女がラプンツェルの長い髪を切って塔から追放し、髪を窓に結わえ付け、王子を塔に上ってこさせる。王子はラプンツェルがいないことに絶望して塔から身を投げる。王子は生きてはいたが失明して荒野をさまよい、ラプンツェルは双子を産んで荒野で暮らしている。二人は荒野で出会い、ラプンツェルの涙が王子の目に入ると王子の視力は回復する。そして二人は結婚する。

というような筋書きだったと思います。

この有名な後半部分は、もともと昔話として伝わっていた物語を、※フランス人の女性(かどうか記憶が定かでないのですが)が悲劇的に書き換えたものだといわれているそうです。そちらのほうが印象的だったためか、もとの話以上に皆に受け入れられたんですね…

話型のほうは、二人が呪的逃走の末に魔女から解放され、めでたく結婚するという、昔話らしい終わり方だと思います。

アレンジした筋書き(プロット)、どうぞ作品にお使いください

あまり上出来とは言えない再構成ですが、この筋書きを楽しんで、さらにご利用いただけたら嬉しいです。ご自身の小説やマンガなどのたたき台にしたり、またはこの筋書きをそのまま使って作品に仕上げたりなど。

私はこんなことをただ好きでやっています。筋書きというものはきちんと作品にしなければ見てもらえない。でも作品にできるのはほんの少し。作品にできなかった筋書きは私の手元だけに残ります。それってなんか寂しい。(素材が大好きな「昔話」だからそう思うのかも。)

それよりも、こうして公開することで楽しんでもらえるなら、筋書きのままでもいいんじゃないかな…。それに、作品にするのはしんどいです。元気で時間のあるときにしかできません。(いちばんの本音はここですね。笑)

筋書きなんかを公開する理由はこんな思いからです。なので、ご遠慮なくどうぞ。もし本当に作品のきっかけとして使っていただけたら幸せです。

ただ1点、筋書きを文章そっくりそのまま転載することはおやめください使っていいのは筋書きの内容だけです。どうぞご了承ください。

話型の情報

国際昔話話型カタログ 分類と文献目録を参考に記事を書いているので、カタログの話型を記しておきます。

話型カテゴリ魔法昔話>超自然の敵
話型No.310
話型タイトル塔の中の乙女
一般的なタイトル
日本に類話は?ある

参考文献(出典)

国際昔話話型カタログ 分類と文献目録
ハンス=イェルク・ウター 著
加藤耕義 訳
小澤俊夫 日本語版監修
小澤昔ばなし研究所

他は概要をご覧ください。

まとめ

昔話の話型「塔の中の乙女」をご紹介し、そだひさこアレンジの筋書きも添えました。少しでもお暇つぶしになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

作品にしてみました!
タイトルとURLをコピーしました