【運のいいハンス】七年分のお給料が重すぎて持って帰れない

笑話と小話1415【運のいいハンス】


Photo by Jonathan Brinkhorst on Unsplash

こんにちは。サイト管理人そだひさこです。

きょうは、「運のいいハンス」をご紹介します。
もし自分の夫がこんなことしたら即離婚です・・・

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「運のいいハンス」あらすじ紹介

ハンスは七年間の奉公を終え、報酬に「人の頭よりも大きい金塊」をもらう。

家に帰る道中、ハンスは金塊は運ぶのに重すぎると思い、馬と取り替える。
ハンスは馬に乗ったことがなかったので、馬から振り落とされる。

ハンスは馬を雌牛と取り替える。
ハンスは次に雌牛を豚と取り替える。

ハンスは次に豚をガチョウと取り替える。
ハンスは次にガチョウを砥石と取り替える。

井戸で水を飲もうとしたハンスは、うっかり砥石を井戸に落としてしまう。
ハンスは「自分はなんて幸運なんだ、邪魔なものがなくなった!」といって、満足して家に帰る。

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国際昔話話型カタログより(文章はそだひさこが書きました)。

ハンスのばか。

【ハンスがすべてをなくすまでの道のり】の図


話の通りに作るとこんな感じだけど、
ようするにこういうことだよね…

使えないものを持っていても、それは持っていないのと同じってことでしょうか。
もののあふれる現代社会に何かを投げかけているのでしょうか。
??

ストーリーを吹き出しで追ってみる

金塊と馬を交換

ハンスは七年間の奉公を終えた。
よく働いた報酬として、「人の頭よりも大きい金塊」をもらった。

ハンス
ハンス

七年間、おせわになりました。

故郷に向かうハンスだったが、金塊はとても重かった。

ハンス
ハンス

もう一歩も持って歩けない。困ったなー。

そこを、馬を連れた娘が通りかかる。

娘

何か困っている様子だね。どうしたの?

ハンス
ハンス

この金塊が重すぎて、歩けないんです。

娘

あら、だったら、その金塊とこの馬を交換しましょうよ。あなたは馬に乗れば歩かずにすむわよ。

ハンス
ハンス

ああ、それは名案だ!ありがとう!

ハンスは金塊と馬を交換した。
娘は金塊を持って行ってしまった。

馬と雌牛を交換

ところが、ハンスは馬に乗れなかった。馬はハンスを振り落とした。

ハンス
ハンス

困ったなー。馬が背中に乗せてくれないよ。

そこを、雌牛を連れた牛飼いが通りかかる。

牛飼い
牛飼い

何だい、馬に嫌われたね。
どうだい、その馬とこの雌牛を交換しないかい。
連れて帰ればミルクが飲めるよ。

ハンス
ハンス

ああ、それは名案だ!ありがとう!

ハンスは馬と雌牛を交換した。
牛飼いは馬に乗って行ってしまった。

雌牛と豚を交換

ところが、雌牛はとても歩くのが遅かった。
ハンスはしびれを切らした。

そこを、豚を連れた豚飼いが通りかかる。

豚飼い
豚飼い

何か困っているのかね?そんな顔をして。

ハンス
ハンス

この雌牛が歩くのが遅くて困っているんです。これじゃ家に帰れない。

豚飼い
豚飼い

だったら、その雌牛とこの豚を交換しましょうよ。

ハンス
ハンス

ああ、それは名案だ!ありがとう!

ハンスは雌牛と豚を交換した。
豚飼いは雌牛を連れて行ってしまった。

豚とガチョウを交換

豚は歩きながらフガフガ鼻を鳴らした。
ハンスはその音をうるさいと感じた。

そこを、ガチョウを連れたガチョウ番が通りかかる。

ガチョウ番
ガチョウ番

どうしたね、そんな困った顔をして。

ハンス
ハンス

この豚が鼻を鳴らしてうるさくてたまらないんです。

ガチョウ番
ガチョウ番

だったら、その豚とこのガチョウを交換しようぜ。

ハンス
ハンス

ああ、それは名案だ!ありがとう!

ハンスは豚とガチョウを交換した。
ガチョウ番は豚を連れて行ってしまった。

ガチョウと砥石を交換

ところが、ガチョウはガアガアとわめきながらハンスをつついた。
ハンスは困ってしまった。

ハンス
ハンス

ああもう動物はうんざりだ。

そこを商人が通りかかる。

商人
商人

どうしたね、何か入り用なものでもあるかね。

ハンス
ハンス

ああ、何でもいいから、このガチョウと交換してくれないか。

商人
商人

ではこの砥石とそのガチョウを交換しよう。

ハンス
ハンス

助かった、ありがとう!

商人はガチョウを連れて行ってしまった。

砥石をなくす

ハンスはのどが渇いた。
水を飲もうと、井戸で水をくもうとしたとき、うっかり砥石を井戸に落としてしまった。

ドボーン。

ハンスは思わず叫んだ。

ハンス
ハンス

なんてこった、オレはなんてラッキーなんだ!
邪魔なものが何もなくなった!

ハンスは喜んで家に帰っていった。

Little boy
Little boy

めでたし、めでたし。

補足など

まるで逆わらしべ長者です(笑)

わらしべ長者はこんな話です。
自分の今持っているものを必要としている人が偶然そこにいたので、持っているものをあげると、お礼に別の品物をくれる。
すると今度はまたその品物を必要としている人がいて、また持っているものをあげると、お礼に別の品物をくれる。
するとまた・・・というふうに繰り返していって、最後には長者になる。

でもこの話は、自分が今持っているものが身の丈に合わなくて持て余し、どんどん別のものと交換していく。
いつぴったりのものが手に入るのかと思っていたら、最後には何もなくなる。
うーーーん。

いやいや。
フツーに「ばかだなーハンスのやつ」で笑う話ですよね、はっはっは。

しかし、人の頭より大きい金塊をもらえるほど仕事のできる男が、なぜにこのような結末をむかえるのか…。
これはもしかしたら、何も持たないことの素晴らしさを表現しているのではないか。

・・・
昔の私は「ばかだなーハンス」でしたが、今の私は何も持たないことの素晴らしさをちょっと感じてしまったり。
心が疲れているのかも(-_-)