だいたいこんな話
異なる2つの導入部があり、主部は共通している。
目次
【腹をすかせた聖職者】の話型をマンガで見る
導入部1:
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1:参照:1691
導入部2:
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2:主人と召し使い(聖職者と教会の雑用係)が(森に)狩りに行く。召し使いは食べ物を持っていくが、主人は持っていかない。腹が減ると、召し使いは自分の食べ物をこっそり食べ、干し草(馬のふん)を食べていると主人にいう。
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3:夜になって農場に着いたときには2人は疲れている。召し使いは主人に、食事を勧められたら最初は断るように注意する。召し使いは農夫に、1回よりも多く主人に食事を勧めないよう、さもないと主人は怒るという。主人は最初の勧めを断る。そして食事は2度と勧められない。
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4:夜、主人は食べ物を探しにいく。そして、召し使いにロープの端を持っているように渡す。召し使いはロープの端を宿の主人のベッドに結ぶ。
主部:
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5:腹をすかせた主人は、たっぷり食べ、いくらかの食べ物を仲間に持っていこうとする。彼はロープを巻き上げて家主のベッドへたどり着き、家主の妻の尻を仲間の顔だと思いこむ。
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6:家主の妻が屁をすると、主人は、仲間が食べ物をさまそうと息を吹きかけているのだと思う。「男」が食べようとしないのに腹を立て、主人は粥を「顔」にたたきつける。家主の妻は目を覚まし、自分がベッドにくそをもらしたと思う。
一部の類話では
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1:一部の類話では、物語は次のように続く。客は汚れた手を水差しで洗うが、手が抜けなくなる。水差しを石の上で割ろうとして、石ではなく家主の禿げ頭で割るか、または体を洗いに起きてきた家主の妻の尻で割る。
データ
話型カテゴリ | 笑話と小話>聖職者と宗教に関わる人物に関する小話>聖職者と教会の雑用係 |
話型No. | 1775 |
話型タイトル | 腹をすかせた聖職者 |
一般的なタイトル | |
文献資料など | ゴーチエ・ル・ルー(Gautier Le Leu)の『2人の百姓(De deus vilains)』 |
日本に類話は? | ある |
登場者のバリエーション
アイテムなどのバリエーション
ほかの話型との組み合わせ
特に、1653、1691、1696
※日本に類話のある話型を中心にサイトを構成しているので、記事のない話型があります
参考文献(出典)
国際昔話話型カタログ 分類と文献目録
ハンス=イェルク・ウター 著
加藤耕義 訳
小澤俊夫 日本語版監修
小澤昔ばなし研究所