だいたいこんな話
王が、息子3人のうち、いちばん怠惰な者に王国を譲ろうと思う。
息子たちは自分の怠惰ぶりを自慢する。
王は3人目の息子に王国を与える。
息子たちは自分の怠惰ぶりを自慢する。
王は3人目の息子に王国を与える。
目次
【3人の怠け者】の話型をマンガで見る
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1:王が3人の息子のうちいちばん怠惰な者に王国を譲ろうと思う。それぞれが自分の怠惰を自慢する。
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2:1人目の息子は、横になっているときに水が目に落ちてきても、目を閉じないほど怠け者だという。
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3:2人目の息子は、火の近くに座っていて、足が燃え始めても、足を引っ込めないほど怠け者だという。
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4:3人目の息子は、絞首刑になって、手にナイフを持っていたとしても、ナイフを使ってロープを切らないほど怠け者だという。王は3人目がいちばん怠け者だと判定し、彼に王国を与える。
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5:他の型では:5人の息子たちが自分たちの怠惰を自慢する。1人目の息子は、何かを食べるときに口を閉じないほど怠け者で、鳥たちがパンを持ち去る。
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6:2人目の息子は、火から足を引っ込めようとしない。3人目の息子は、ハツカネズミに耳をかじられてもほうっておく。
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7:4人目の息子は、絞首刑のロープを切ろうとしない。5人目の息子は、雨のしずくに自分の目を打たせておく。
データ
話型カテゴリ | 笑話と小話>ほら話 |
話型No. | 1950 |
話型タイトル | 3人の怠け者 |
一般的なタイトル | |
文献資料など | 『ゲスタ・ロマノールム(Gesta Romanorum)』、ヨハネス・ゴビ・ジュニア(Johannes Gobi Junior)の『スカーラ・コエーリ(Scala coeli)』、ジャラール・ウッディーン・ルーミー(Ğalāloddin Rumi)の『精神的マスナヴィー(Masnavi-ye ma’navi)』 |
日本に類話は? | ある |
登場者のバリエーション
アイテムなどのバリエーション
ほかの話型との組み合わせ
参考文献(出典)
国際昔話話型カタログ 分類と文献目録
ハンス=イェルク・ウター 著
加藤耕義 訳
小澤俊夫 日本語版監修
小澤昔ばなし研究所